子供の頃からの夢というものが、初めて叶ったと思えたのはあなただった。
あなたがいてくれたから私は慣れない環境から救い出されていた。
あなたが私を父のもとへ連れ帰ってくれたから私の精神は崩壊せずに済んだ。
そしてあなたが壊れた時には私の精神も壊れた。
それが私が開放されるためのきっかけになった。
身を呈してきっかけをつくってくれたのかと今は思う。
それから直したけれど、それでもちゃんと乗り続けてあげられなくてごめんね。
不甲斐ない持ち主でごめんなさい。
でも本当にありがとう。
墓場の中で寄り添ってくれていた私の初めての愛車。
ずっとずっと、忘れない。